総務委員会の行政視察を行いました。
京都府福知山市、滋賀県草津市、大津市を訪れました。
福知山市では地区担当職員指定制度について視察を行いました。市民と行政のつながりを強めるために、市役所内で「地区担当職員」を指定し、地域の代表者である自治会長と連絡を取り合い、地域の声を聞き課題を解決したり、行政事務の案内をしたりする取組みです。立川市と比べても10倍以上の面積を持ち山間部も多い地域の為、どうしても行政との関わりが遠くなってしまうために、風通しの良い市役所を目指して、職員が地域を代表する自治会長と市役所の繋ぎ役としての役目を果たすということです。月1回程度担当する職員が地域に出向き直接声を聞くものですが、この取り組みによって市役所を身近に感じ、それ以降は自治会長自ら市役所に出向いて相談するということも増え、お互いの距離は縮まったということです。ちなみに自治会長には月額9,000円の報酬が出ているそうです。立川市とは環境も条件も違う地域ですが、如何に市民との接点を深めるかということに視点を置いた取組みでありました。
草津市は京都・大阪通勤圏のベットタウンとして発展しており、「草津未来研究所」という市役所内に置かれることは大変に珍しいシンクタンクの視察をしました。近くの立命館大学と連携し、大学における研究と市のまちづくり計画とを重ね合わせ、双方にメリットが生まれる手法で積極的に市民に提言していくというものです。このような研究に近い仕事を行政の一機能として実践している草津市の先見性・独自性というものには着目すべき点があります。
また大津市は琵琶湖に面し、まちの景観が綺麗に整った風光明媚な環境都市であり、古い街並みと琵琶湖の雄大さが見事にマッチした観光都市でもありました。視察項目の「パワーアップ・市民活動応援事業」は、主体的なまちづくり活動に励む団体に補助金を交付する事業ですが、市民活動や自治会活動等地域活性化と市民の交流と支え合いに並々ならぬ意欲を持った市民部自治協働課の職員の気概と姿勢に強く惹かれるものを感じました。
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