公益法人改革について
道路特定財源から、多くの国交省所管の公益法人である特殊法人に補助金が流れ、官僚の天下り先のために作られたような組織に多くの我々国民の税金が使われている実態が明るみになりました。一日数人しかお客が来ないような存在性を疑うような財団法人や社団法人が五万とあるわけであります。これはもちろん国交省に限らず、各省庁お抱えの全ての特殊法人と独立行政法人全てにいえることなのです。全国に16,000あるといわれている特殊法人(財団法人や社団法人といわれるもの)と独立行政法人には、特別会計といわれている各省庁が財務省の査定を受けず、自らの判断と裁量で運用できる独自の会計の中から、運営交付金=補助金が支給されています。この補助金は法人側から予算として請求されますが、省庁はいちいち項目を精査をしておらず、いわゆるドンブリ勘定でそのまま認められているという代物です。しかもこの中には年収1,500万〜2,000万以上という役員の高額な報酬に使われる人件費まで含まれているのです。
一部に独立行政法人は業務の公共性が法律ではっきり認められており、業績も国(主務官庁)にきっちり評価され透明性も高いといわれていますが、身分は結局国家公務員と変わらず、逆に独自性を強めた分自由裁量が増え、法人が勝手に役員報酬の水準を決め、民間とはかけ離れた法外な報酬が支払われている現状です。先日の新聞記事に出ていましたが通常の国家公務員の1.2倍の役員報酬だということです。天下った場所で現役の公務員の時よりも高い給料をもらうとはいったいどういうことなのでしょうか。このとおり独法の性質は第二の特殊法人と変わらず、看板の付け替えだけで、お金の流れも特殊法人と全く変わりません。
まさに官僚の官僚による官僚のための予算が平気でまかり通っているわけであります。この特殊法人・独立行政法人という国民の税金が注ぎ込まれている政府関連公益法人には徹底してメスを入れ、廃止と民営化を進めるべきです。
公明党は徹底した公益法人改革を打ち出し、先ずは国交省所管の道路関係公益法人について必要性を徹底検証し、半減させることを目指しています。この機会に全ての省庁所管の関連公益法人について集中点検の上、徹底したムダの排除と抜本改革を求めます。 |