議会改革特別委員会の行政視察が行われました。
全国の議会改革度ランキングで特に上位に評価される京都府亀岡市と大阪府大東市の2市を視察しました。
亀岡市は議会対首長(市長)という二元代表制が徹底され、自民党と民主党が一緒に会派を組む等、東京では考えられない事情や仕組みが確立されていました。議会全体として審議をし、首長と対峙するということが徹底されており、議会基本条例の制定後は予算案の修正等も度々行ってきました。また議会からの事務事業評価を行っており、予算・決算とは別立てで委員会ごとに重要施策を抽出し評価することで次年度の予算に生かすという取り組みを行っています。議長自身も最後まで一緒に協議に加わって下さり、我々の沢山の質問に答えてくださいました。「議会力を高めるために議会のベクトルをどう1つに表わしていくかということを常に考えている。議会は市民のためにある。」という実に情熱的でエネルギッシュな姿勢に感銘しました。
大東市は高校野球の大阪桐蔭高校で有名な大阪の衛星都市です。市民に対して議会報告会や意見交換会が頻繁に行われています。人口13万人に対し議員数は17と少数でありますが、議会内でも特別委員会を7つ持ち、協議会や専門部会等が多く持たれ、議論の場が沢山設けられています。これだけ市民と議会の接点があれば市民も議会が身近に感じられるでしょうし、距離もかなり近いのではないかと思います。その他基本条例に沿って施行のための要綱も作成されています。特別委員会が定例会ごとではなく閉会中も順次開催されている等の説明もありました。また自由討議は各委員会で討論の前に時間を設け、委員長の采配で行っている等、議会が言論の府として十二分に機能している様子が窺えました。今回の2市の事例を今後の議会改革の実践に生かしていきたいと思います。
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