東日本大震災により甚大な被害を受けた仙台市に被災地救援のボランティア活動に行きました。
現地の災害ボランティアセンターに向けて夜行バスで参加しました。朝8時半に集合し、現地のスタッフが160名近くの参加者を救援先を振り分け、現地に向かうことになりました。 向かった先は深刻な被害を受けた荒浜地域から少し離れた岡田という地域で、一軒の農家でした。現在仮設住宅住まいのご主人が迎えて下さり、派遣された10人のメンバーにより、津波で汚された物置の泥出し作業を行ないました。午前10時から午後3時まで昼食をはさみ作業をし、泥まみれになった家財道具を外に運び出しました。とても家族だけではやることのできない仕事であり、まさにボランティアに任されるべき作業でした。参加した10人のメンバーは皆厳しい被害の実態を肌身で感じました。参加したメンバーには会社の支店が東北にある関係で来た静岡県の人や、東京をはじめ地方からの学生さん等がいました。周囲は広い田園地帯ですが、所々に未だ処理出来ていない横転したままの車が何台も残されていました。余り報道されていない仙台市の被害の現実がここにはありました。ご主人が本当に辛かったであろう当日からの経験を淡々と語って下さいました。ご主人は当日被害に遭いながらも、別な被災地の炊き出しに従事していたそうです。津波で自家用車が3台廃棄となったと言っていました。我々の作業で物置はきれいになりましたが、本来の姿に戻るにはまだ長い時間が必要であると思います。ぜひ一日も早い正常生活に戻れるよう願って止みません。今日の経験は一生忘れられないものになると思います。受け入れて下さったご主人と被災地のボランティアスタッフの皆さん、大変にありがとうございました。
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