長い戦いだった参議院選挙の投開票が7月29日に行なわれました。
自公連立の我々与党は改選議席を大きく下回り、過半数割れの敗北を喫しました。公明党東京選挙区の山口なつお候補は得票2位で見事当選を果たしましたが、残念ながら公明党は13議席の目標に対し9で終わりました。
地方の1人区ではほとんどの自民党候補が敗れ、民主党に議席を譲りました。東京でも安泰と言われた自民現職議員が落選しました。民意は完全に自民党から離反し、民主党に飲み込まれてしまいました。
敗因は何かと言えば、最も大きかったのは政治とカネの不透明さが最後まで拭えなかった問題であったと思います。農相の事務所費の明細を公表させ決着をつけていれば、多少なりとも国民の不信も和らいだと思います。結局はうやむやにしてしまった与党の白黒はっきりさせない態度が国民から反感を買ってしまったのだと思います。もちろんこれより前に起こった防衛相の原爆容認発言をはじめ閣僚の不謹慎発言もあった上、総額の負担は変わらないにしても住民税が大幅に上がり負担増を招いた問題と、非正規雇用の就労者が増えたこと等による将来不安や、格差是正の問題等で国民が政府を支持できなくなったのだと思います。
公明党は政治とカネの問題にしても、防衛相の発言には断固自民党に対して辞任を迫り、政治資金管理団体の5万円以上の事務所費については領収書添付を義務付けることを自民党に認めさせたことも訴えましたが、力及ばす届きませんでした。公明党は結局のところ自民党とくっついているという印象を払拭できませんでした。民主党のマニフェストは財源の裏付けが実に不明確であり、とても信用するに足るものではありませんでした。国民の不安をあおり、美辞麗句を謳うだけの民主党を糾弾してきましたが、多くの人は民主党支持に回りました。
今回の戦いで感じたことは、やはり人は感情と納得性で動くということです。そして国民は政治家に対し、言うべきことははっきりと言う明快さと強いリーダーシップを求めています。この参院選の結果を自分に対する戒めと捉え、これからは人の気持ちに応えられる人間として何事にも愚直に戦って参ります。この度ご支援を頂いた地元をはじめ多くの皆様、本当にありがとうございました。
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